こんにちは、FPのマルです。コロナの今、新興国通貨から約68%のお金が流失しているそうです。いわゆる円高ですね。円高で他の安い通貨を今買っておけば、今後アフターコロナで円安になった時にとても有利に旅行に行けたり、お土産やブランド物を買ったりできます。特に今(2020年4月現在)直近数年間で安いレートなのは豪ドル・NZドル・新興国(アジア全般・ブラジルレアル等のBRICs)でしょうか。
元銀行員・現在FP+独立系金融アドバイザーとして海外旅行好きなお客様に伝えているのが、運用+円高(円の価値が高い)うちに安い通貨を買っておくことです。
それも
①手数料を最小限に
②できれば金利も欲しい
③そして必要な時に外貨決済ができる
④おまけに外貨決済時の手数料も実質無料
のスペシャルな方法です。
実は上記4つができる方法は少ないです。例えば米ドルの一般的な方法だと
銀行外貨預金→手数料が1ドルで往復2円かかる+金利は0.5%程度+外貨決済は不可能
外貨を現金で家に保管→現金にする手数料が高い1ドル4円+金利はつかない
今回ご紹介するのは住信SBIネット銀行とソニー銀行の外貨決済のできる外貨預金です。
まず、為替手数料の一覧です。(2020年4月24日現在)
住信SBIネット | ソニー銀行 | 三菱UFJ銀行(窓口) | (ネット) | |
米ドル | 4銭 | 15銭 | 1円00銭 | 25銭 |
ユーロ | 13銭 | 15銭 | 1円50銭 | 25銭 |
英ポンド | 28銭 | 45銭 | 4円00銭 | 50銭 |
豪ドル | 25銭 | 45銭 | 2円00銭 | 50銭 |
NZドル | 25銭 | 45銭 | 2円00銭 | 50銭 |
カナダドル | 25銭 | 45銭 | ||
スイスフラン | 28銭 | 45銭 | 90銭 | 50銭 |
香港ドル | 5銭 | 9銭 | ― | ― |
南アランド | 15銭 | 20銭 | ― | ― |
例えば米ドルだと住信SBIネット銀行なら4銭のところ、メガバンク窓口だと1円なので25倍も手数料がかかります。メガバンクもネットだと手数料を割り引いていますがそれでも6倍以上です。
手数料は業界の中でも安く、今は低いですが金利もつきます。金利が低いときは定期を短期で自動更新がいいですね。(逆に高金利のときはなるべく長期で定期を組むのがおすすめです)
次は外貨普通預金の金利一覧です。数年前はネット銀行が有利だったのですが、金利は今どこもゼロがいくつも付いていて変わりがないのであまり変わり映えはしません。
今の時点では手数料と使い勝手で選ぶのが最良です。
住信SBIネット | ソニー銀行 | 三菱UFJ銀行(窓口) | (ネット) | |
米ドル | 0.010% | 0.001% | 右に同じ | 0.010% |
ユーロ | 0.010% | 0.001% | 右に同じ | 0.001% |
英ポンド | 0.010% | 0.001% | 右に同じ | 0.100% |
豪ドル | 0.010% | 0.001% | 右に同じ | 0.150% |
NZドル | 0.010% | 0.001% | 右に同じ | 0.100% |
カナダドル | 0.010% | 0.001% | ― | ― |
スイスフラン | 0.010% | 0.001% | 右に同じ | 0.001% |
香港ドル | 0.010% | 0.350% | ― | ― |
南アランド | 0.200 | 0.200% | ― | ― |
ここまでは日本円から外貨にするための手数料と金利でした。
次は使うほうに焦点をあててみます。
以下は外貨普通預金に残高があり、外貨での決済であることが条件の比較表です。
注意点は外貨普通預金にお金をいれておくこと。円預金や外貨定期だと余計な手数料がかかってしまうので注意してください。まぁアプリをいれておけばすぐ確認できるので安心だと思います。
住信SBIネット銀行 | ソニー銀行 | |
カード名称 | ミライノデビット | Sony Bank WALLET |
カード発行手数料 | 無料 | 無料 |
カード年会費 | 一般のみ無料 | 無料 |
カードブランド | VISA、マスターカード | VISA |
決済できる外貨 | 米ドル | 10通貨※1 |
決済手数料 | 無料 | 無料 |
事務手数料 | 2.5%※2 | 無料 |
還元率 | VISA0.6% マスターカード0.8% | 0.6%~2% |
※1 米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アランド、スウェーデンクローナが対象
※2米ドルによるショッピング利用の際に米ドル決済をご指定いただいたお取引きの海外事務手数料2.5%分を年間30回までポイントバックします。
一番の違いは決済通貨がソニー銀行は10通貨、住信SBIネット銀行は米ドルのみのところではないでしょうか。
これを見ると「ソニー一択でしょ」と思うかもしれませんが、住信SBIネット銀行はSBI証券のために作られた銀行なので、SBI証券に外貨で、無料で振り込めるという裏技もあるんです!(実際私もやってます。メリットはSBI証券で外貨を買うより手数料が安い。デメリットは取り扱い通貨が住信SBIネット銀行は少ない)
なので証券投資などされていて、米ドル使えれば十分!外貨決済は年30回未満!というかたは住信SBIネット銀行でもよいかと思います。
以下はあまりメリットないのですが海外ATMのまとめです。
住信SBIネット銀行 | ソニー銀行 | |
海外ATM可能 | Visa・Plusの マークがあるATM | |
事務手数料 | 2.50%(非課税) | 1.79%/ 回(税込み) |
ATM使用手数料 | 現地金融機関による | 現地金融機関による |
はい、海外ATMは手数料高いので使わなくていいですw
まとめると、海外旅行に行くとき必須の両替は今、円高のうちにやっちゃいましょうってことです。
よく海外ATMでキャッシングの技とかも載っていますが現地に行った日が円安だったら意味ないですもん。為替って結構動くものなので、せっかくのチャンスを逃さないようにしてくださいね。
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